4F(ロッカールーム)

 

 エレベータの扉が開くと薄暗く散らかった部屋が目に入ります。
 この部屋の光源は、正面にある壁に備え付けられた非常口と書かれた緑色に光る誘導灯が唯一の明かりのようだ。
 非常口と書いてあるが、その下には、扉などなく、代わりに張り紙がしてあり、汚い文字で、「カレの口は、幻惑ばかり」と書いてあるように見える。

 

※キーパー情報

 ここで、この文字についてよく見てみるなど、調べるなど宣言があった場合[日本語]の半分振ってもらってください。成功した場合。汚い文字なのでよくわからないが、もしかしたら「カメの口は、幻惑ばかり」と書いてあるかも知れないって事がわかります。

 1Fの肉の洞窟(オサガメの口の中)が幻であることを示唆する情報です。

 

 この部屋には、散らかっており、乱雑に散らかってるように見える。
 ロッカーが6個 ベッドが二つ 倒れたロッカー、倒れた本棚、質素な机があります。

 

 4を除くその他のロッカー

 

 中身は、からで中の棚なども全部抜かれており、大人一人なら隠れられそうな場所である事がわかります。

 

 4のロッカー

 

 ロッカーを開くと中に人が入っていました。

 中に入っていた人は小さな子供でガタガタと震え頭を抱えて縮こまっています。
 話しかけても頭を抱え縮みこむばかりで、話をする事が難しそうです。
 無理に出そうとすると、無言で暴れまわり必死に抵抗します。
 [精神分析]に成功すると、少し冷静さを取り戻し、話を聞いてくれる事でしょう。ですが、何かのショックからか声が出ないようで、喋る事が出来ないようです。手も震えているようで、ペンを持つことも書くことも出来ないようです。

 失敗した場合子供はロッカーから出てくることはありません。(力づくで連れて行くことは物理的に可能です。)

 

 ※キーパー情報

 首を縦や横に振ることは、出来ます。
 [精神分析]に成功した人になつき、くっ付いて回ります。愛らしいロールをして探索者に気に入ってもらえれば最後にドラマチックなエンディングを迎えられるかも知れません。
 子供の名前や、性別は、特に決めてません。キーパーがやりやすいように適当に決めてください。

 最終シーンでササキコージから攻撃を受ける場合一番最初に子供が狙われるため弾除けとしての役割も兼ねています。


 

子供

 

 20年前に母親と一緒に巻き込まれた子供。

 デパートのエレベータに乗ったところこの世界に迷い込み行方不明になりました。

 子供は周りの大人が殺し合いを始めたのを目の当たりにしたり、発狂した母親が目の前で飛び降り自殺し、ムーンビーストを目撃してしまったなどの恐ろしい目に遭っているため恐怖から声が出なくなっています。

 ササキコージとは一緒にエレベータに乗っていたため顔ぐらいは知っていますが直接会話したことがないので子供にはラジオがササキコージかどうか知りません。

 恐怖に怯えていたせいか衣服はアンモニア臭と胃酸のような臭いがしています。

 倒れたロッカー

 

 開けると大量の血がドバーッと流れていきます。驚いたあなたは、1/1d3の正気度喪失です。

 

 倒れた本棚

 

 様々な技術書、医学書、辞典などがあるようです。適当な本を一冊ペラっとめくると一枚の紙が落ちてきます。


 「手帳の情報2」を入手

 

「手帳の情報2
 宗教にハマってるような おばさんが、なんかやたらと余裕そうな態度でいる。
 こんな奇妙な体験をしてるっていうのにだ。
 話を聞くと「私は、いつでも出れるのよ」って言ってた。
 方法は、何度聞いても教えてくれなかった。」

 

 

 ※キーパー情報

 この本棚にある技術書、医学書、辞典は、持っていくなどの宣言があった場合、本シナリオ内のみで、各種技能に+25します。
 技術書は、[機械修理][電気修理]に+25、医学書は、[医学]「応急手当」に+25辞典は、言語技能に+25します。

 2Fの図書室に持って言って読んだ場合[アイディア]に成功すればそれぞれの技能の一つを即時成長1d10と1/1d4の正気度喪失

 ベッド1

 

 スプリングとわたが飛び出てる古びたベッドで、下には入れ込めば隠れそうな場所である事がわかります。そして、「手帳の情報4」を入手。

 

「手帳の情報4
 OLさんが脱出する手段がわかったと言って1Fのあの中に飛び込んで行っ
てしまう。
 恐怖からおかしくなってしまったのだろう。
 「皆さんも私を信じて付いて来てください」って行ってたけど、誰も
信じるわけがない。
 あのバキバキという骨が折れる音が聞こえたから。」

 

 ベッド2

 スプリングとわたが飛び出てる古びたベッドで、下には入れ込めば隠れそうな場所である事がわかります。そして、何か棒状の金属を見つけます。

 それはシンプルな作りの鍵でした、まるでファンタジーものに出てくるような鍵です。

 

 

 

 机は、引き出しもない簡素な木製の机で、その上には、ファミリーレストランでよくあるような店員さんを呼ぶスイッチのようなものが置いてあります。


 ボタンを押す

 

 突然エレベータが下に向かって動き出します。そして一階よりも下に降りていき、下の方からうなり声のようなものが響き渡ります。その声は、決して人間が出せるようなものでは、なく得体の知れない怪物の叫び声であることは、容易にわかります。そして、エレベータは、上がって来ます。おそらく先ほどの声の主を乗せて。

 

 ここで、探索者の皆さんは、1から6のロッカーかあるいは倒れたロッカーか1、2のベッドに隠れる事ができます。

 

 エレベータは1階2階3階へとゆっくりと登ってきます。4階であるこの階へとたどり着くとチンと甲高い音が響き渡ります。

 ロッカーの隙間からやベッドの下からはエレベータから漏れ出る光が見えてきます。

 そして大きな何かがその光を遮るようにしてエレベータを降りてきます。足音はのしのしと重量感を感じさせます。

 ロッカーの隙間からやベッドの下からではその生き物の全容が見ることが出来ません。しかしそれが二足歩行する生き物であることと、人ではないということだけはわかることでしょう。

 

 その人ではない何かは、何かを探しているかのように部屋を周囲をウロウロと歩き回ります。

 

 ※キーパー情報

 隠れた場合シークレットダイスを振ります。このシークレットダイスは、フェイクで、必ず子供が隠れた場所が見つかります。

 

 ロッカーの扉を勢いよく開けます。

 

 そのロッカーは子供が隠れていたロッカーで子供の足を鷲掴みすると乱暴に引きづりエレベータへと戻ろうとします。子供は悲鳴を上げようとしますが、口を大きく開くだけで声が出てくることはありません。

 

 怪物はムーンビーストです。(p192)

 

 子供を助ける場合戦闘になります。

 

 ※キーパー情報

 探索者の戦闘能力が低い場合手心を加えても良いと思います。

 

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 1F(肉の洞窟)

 2F(図書室)

 3F(ダイニング)

 5F(パーティルーム)

 6F(屋上庭園)